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柏秀樹氏『弐輪道 ライディングレッスン』2013年7月19日(金)@舞洲 座学

2013年7月19日(金)に柏秀樹氏による大阪舞洲での『弐輪道 ライディングレッスン』に参加してきました。当日の座学をメモして自分なりに書き起こしたものです。内容としては,
BiG MACHINE (ビッグマシン) 2013年 08月号 [雑誌]
B00DNBCX2Q
に載っていることを座学した感じで,これからも向上心を持って安全にライディングを楽しみたいならこの号を買うことをおすすめします。当日柏氏が教えてくださったことがギュッと凝縮されています。

★はじめに
いつまでも楽しく安全に走り続けよう!
安全率上げるために何をするか,自分から安全をつかむのが大事
自分から安全をつかむ手段=技術である
笑って進化しながら彩りある『人生』のためにライディングを楽しもう!

★交差点とブレーキレバーへの前倒し作業
交差点の事故が全事故の60%
右直事故が多い
右折時,いつでも止まれるようにブレーキレバーに手を掛けているか
準備をしておくと安全率が増す,事故が大幅に減らせる
準備をしておかないと事故をしてからでは後悔するだけ

★ワインディングも前倒し作業
ワインディングも同じ,いつでも止まれるようにブレーキレバーに手を掛ける
作業の前倒しをする=フロントローディング
ヘタな人や初心者ほどフロントローディングが必要
前倒し作業はやっても損することはない

★普段から繊細な操作が楽しい
ブレーキレバーの遊びをとって,フロントフォークが少し沈むのを感じとってほしい
駐車場の取り回しでもみんな乱暴に操作しすぎ 繊細に操作してほしい
MotoGP でも乱暴に操作しているのではない,コンマ何ミリのすごく繊細な操作
MotoGP のような繊細な操作はサーキットじゃなくてもできる,普段の町乗り走行でも可能

★ライダーがバイクから感じ取るセンサー
感じ取るセンサーを磨く
感じ取るセンサーが敏感だとたとえば40km/h制限の道を80km/hで走り抜けるより,
40km/hで走ってもバイクから情報量が増えて,頭の中いっぱいに流れてきて楽しい!
ブレーキパッドでもメーカーがかわれば初期タッチが変わる
整備状況でも,ミリ単位のレバー調整でもいろいろ変わってくる
そういう変化を感じ取るセンサーを敏感に持つ

★どのように止まるか
追突の危険性を感じ取る
追突されないのも技術
ハードにブレーキングする能力を見据えて後ろを見る

★トラックの前を走ってはいけない
タイヤバーストや居眠り運転の可能性が高い
トラックの高い運転席は,高いからよく見えるわけじゃない。
 高い運転席は距離感が狂って二輪は見えてないようなもので突っ込まれやすい
車を運転するときも同様

★きれいな景色の所では後続車の脇見運転も考慮しよう
きれいな景色で下り坂で渋滞後尾の場合,危ない。実際死亡事故も
車を見る前に,運転している人を見る
信号待ちでも極力車の後ろにつかない,横にずれたり前に出たりして安全率を上げる
タイミングのとりかたが大事
後ろの車両を牽制しながら,おだやかに止まる
止まる場所も大事

★ゲームのように楽しみながら安全率を上げる
バイクに乗って,考えているから速いのか,慣れで速いのかは全然違う
パーキングエリアでも,レストラン側に止めるのとレストラン側でない方に止めるのでは,どちらが加害者になりやすいか。レストラン側でない方。そういうのも考えるのも大事

★歩行者時,横断歩道で信号が青になったからといって渡ってはいけない
信号が青になったからといって横断歩道を渡っていいのか
信号が青になったからといって,車が止まる・止まってくれるのを見て渡るのが正解
安全を確保する本質は,車が止まったところ
最近は自転車が加害者になる例が多い(信号無視)

★歩行者時,横断歩道で信号待ち時の正しい待機場所
横断歩道のすぐ手前ではない
横断歩道のすぐ手前では,車が事故で突っ込んできたときに巻き込まれる可能性高い
横断歩道よりもっと奥,建造物があればその壁際が安全率が高い
自分が最善を尽くす,しないと後悔する

★呼吸管理とリラックス状態
平常心を保つにはブレスコントロール=BCが大事
フローティンググリップ=FG,グリップから手が浮くくらいのリラックスした状態
ハンドルから力を抜くのが大事
ゆっくりと息を吐く=禅の世界での『調息』
力が入っているときは学習効果が少ない
夢中になっているときのほうが学習効果が高い
例えば小さな子供に,ピアノを教える状況があったとして,最初からガチガチに緊張感を強いる練習をするより,遊びのようにこれをこうしてじゃあ今度はこうすると楽しいよね?じゃあ今度はこうしてみると?というように楽しむように教えてあげると,何時間でも夢中で練習しちゃうかもしれない
α11~9の脳周波が相当

★ビギナーとベテランがバイクに乗ったときどっちが脳が活性化するか
ベテランのほうが脳が活性化する=脳への情報力が大幅に多い
ビギナーは乗っているだけが精一杯で周りが見えてない=脳への情報力が少ない
練習はゆっくりの速度でやったほうがうまくなる
例えば,10km/h速度を落とす
タイヤの端っこを使ったからといって偉くない
タイヤの端っこを使うライディングはバンク時間が長く,危険である

★脱力
肩・ヒジ・手に一度ギュッと力をいれて力を抜く
5kmか5分毎にやる,フローティンググリップ=FGが可能になる
技術はリラックスがあれば取り込める
理屈・ロジックは左脳で理解し,普段の練習でも100回,1000回無意識にやると,右脳が全開になって習得できる

★体の省エネ
体の省エネが一番いい
がんばっちゃダメ,とにかく楽しむ
笑ってごまかす
がんばりすぎは酸素不足を招く
呼吸が浅くなってないかチェック

★メリットファイブ
(1) 垂直
 ドラッグレースでもGPでも垂直状態で発進する
 油が路面に浮いてると思って走る
 垂直ならアイスバーンでも走れる
(2) アイドリング
(3) ピッチングモーション
(4) 呼吸コントロール
 呼吸を止めない(ドント・ストップ・ブレス=DSB)
 調息
(5) 広い視野
 視野=視界=目標
 首を回す,首は垂直にする
 スカイフック
 人間の視野は180°~190°だが,立体的な視野・表情を読み取るには150°程度
 ただ見る・見れるだけじゃなくて,頭を向けて情報をもっと取り込む
 look, see じゃなく,check!

まっすぐ(垂直)にはやることがいっぱいあるし,技術が詰まっている
垂直がうまくできないのに,傾けた状態でうまくできるわけない

★ライディングのとき,あごを引く,は根拠がない
あごを引くのは何も根拠がない,体の動きに制限かかる
モトクロスでも頭がブレないのがうまさ・速さ
前のサスペンションが大幅に沈んでも頭は沈まない・平行=スカイフック
ハングオン時でも頭は垂直に,頭が斜めになるなんてありえない!

★ライディングはものさしを持ったもの勝ち
なにかものさしをもっておけば走行密度があがる
80km/hで何も考えず走るより40km/hでも操作を丁寧に考えたほうが走行密度が上
高速道路の走行でも軌道に乗ったラインムラ・速度ムラのない走行ができているか
例えば左や右の車線から1mをずっとキープできてるか
案外みんなできてない,フラフラしてる

★いつやるか
この座学が終わったあとでしょ!
by 66bbb | 2013-08-10 03:13 | Motorcycle