HYBRID W-ZERO3 はガラケーの夢を見るか 前編@2010.01.07 ウィルコム "HYBRID W-ZERO3"内覧会 in 大阪
読み終わりましたら,後編もあわせてどうぞ。
peacepact : HYBRID W-ZERO3 はガラケーの夢を見るか 後編@2010.01.07 ウィルコム "HYBRID W-ZERO3"内覧会 in 大阪
●場所は大阪福島のマイクロソフト関西支店
場所は,大阪福島にある マイクロソフト 関西支店。ラグザタワーノースオフィスです。僕は市営地下鉄西梅田駅からとことこ歩いて行きました。
●HYBRID W-ZERO3 は,国内ガラケーに置き換えることができるか
ウィルコムの意図として,今回の W-ZERO3 シリーズは,QWERTY 非搭載の10キー端末となった。これはシェアを伸ばす戦略なのだという。この戦略に対して僕は個人的に当然の結果だと思う。
個人的に思っているのは,スマートフォンは,10キー採用のいわゆるガラケーの「10キー採用型」と,物理的な QWERTY キーを採用した BlackBerry のような「前面 QWERTY キー型」,そしてディスプレイがデバイスの面積の大半を占める「iPhone 型」の3種類の端末に今後多くがシフトしていくだろうと思っている。
スライドして QWERTY キーが登場するような初代 W-ZERO3 のようなデバイスは賛否両論ありますが個人的には正直好みではなく,実はこういった内覧会に参加するモバイラのようなヘビーユーザにとっては,QWERTY キーが欲しいという需要があるのだろうが,僕のようなちょっとしたライトユーザ(どこがだ?という声があちこちから聞こえてきそうですが;;)になると,QWERTY キーの分軽量小型化や他の機能に割り当ててほしいのですね。なにより人前でカシャッとするアクションって必要ですか?ふつうの若いサラリーマン(若いといいはる!)だと恥ずかしいのですよ。ワンアクションあるという時点でデメリットにしか感じないのです。
そして,10キー採用のスマートフォンの需要を掘り起こしてガラケーユーザを取り込むという狙いは悪くないと思います。何よりこういった10キーのみ採用という端末は他社もやってなくて,最初にやってしまうことで需要が長期的に掘り起こせるような気がします。
★HYBRID W-ZERO3 タッチ アンド トライ
●HYBRID W-ZERO3 の質感はガラケーとどうか
結論からいうとガラケーと同等かそれ以上の質感。僕のようなモノにこだわる(一応・・・)若いサラリーマンが持つにはいい質感です。今までのアドエスのような若干野暮ったいデザインではなく,ハイセンスの人が持つにもいいと思いました。
ガラケー風で Windows Mobile のものって少ないので僕は助かりますね。普通のケイタイを触っているようだけどスマートフォン。スマートフォンがさらに認知度を得るにはこのコンセプトは外しても外せないと個人的には思っている。国内開発だからこそできたガラケーの質感を持ちつつスマートフォンというコンセプト,僕は好きです。
●ガラケーしか使ったことのないユーザが新規で使えるか
この辺は難しいと思いますね。起動速度がちょっと遅い。2分弱くらい掛かる気がする。それよりもケイタイライクな操作性を持たせたウリの WILLCOM UI の起動がとてつもなく遅い。これには既存のガラケーユーザは辟易してしまう。OS 自体の起動が終わっているので WILLCOM UI の読み込みで損をしている。
YouTube - 2010.01.07 ウィルコム "HYBRID W-ZERO3"内覧会 in 大阪 評価機の再起動速度
ただし,Today からは外せるので,Today からの外し方を知っている人ならまず最初に外すのが WILLCOM UI という残念な結果になるだろうと思う。
ただ,内覧会という時間制限のあるなかで再起動したとなって「遅いな~」と思ってしまったというのもあるので,普通の状況ならそう遅くないと思うこともないかもしれない。実際僕がこの動画を見てるときには,「結構起動早いんじゃね?」と思ってしまった。起動時間はそのときの個人の焦り具合によっても感じ方が変わるので,この動画を見て早いと思う人もいれば遅いと思う人もいるだろう。個人的には,既存ユーザにとって日常使用ならば気にならない程度だと思います。
少し IT リテラシがあるだけではどうにも使いこなせないような気がします。僕のような毎日,はてブを見て,Gmail でメールを読んで,RSS リーダで記事をチェックして,ブログも時々書くという中級(?)くらいの IT リテラシがあればもちろん大丈夫だとは思いますが。
●Today のアイテムをはずす
●CPU の速度は?
HYBRID W-ZERO3 が,Qualcomm MSM7200A ARM11 528MHz で,アドエスが,Marvell PXA270 プロセッサ 520MHz ってあまり早くなってないのかな?
●Windows Mobile のバージョンは?
Microsoft 2009 になっている。
●意外とメニューの六角形は親しみやすい
六角形のメニューアイコンは,触るまで「ない」と思っていたが触ってみるとなかなかよい。Xcrawl とグラブ&スクロールの関係でストレスがなくなったのかも。アイコンもきれいな気がする。
●グラブ&スクロールがどこでも可能に
iPhone のようなグラブ&スクロールがメニューなどでも WM6.5 から可能になっているんですね。知りませんでした。これにはちょっと興奮。やるぜ WM6.5。
●500M のカメラはどうか
YouTube - 2010.01.07 ウィルコム "HYBRID W-ZERO3"内覧会 in 大阪 評価機のカメラ撮影
試作機では撮影時のシャッタ音が鳴らず。もしくは小さすぎて聞こえなかっただけなのかもしれない。ただあの程度のがやつきで音が聞こえないのであれば多分鳴ってないのだろう。これからシャッタ音は後付されると思う。
es silencer を使用してみたが,カメラが起動して普通に撮影できるが,シャッタ音が設定されていないのでシャッタ音がミュートできるかは不明。
ホワイトバランスなどいじれるかどうかはわからない。
相変わらずタッチパネルなのに該当部分をタッチしても機能的に切り替わらないとうダメ GUI。
撮影した画像は,白っぽく,眠たくて鮮明さに欠ける。これが 500M のカメラとは思えない撮影画像だった。ケイタイのカメラで汚く見えるのって,元の画像が汚いのか,そのデバイスで見る画像表示が汚いのかどちらかなんだけど,これは元が汚いですね。
ただ,チューニングの最中なので改善される可能性がありますが,この時点でこれでは期待は薄い。
アドエスでの画素数の不足を感じさせないような良チューニングを要求します。
カメラに期待している方は,ショップで実際販売されてから店頭で確かめてから購入されても遅くないと思った。
#しおんぐさんの触ったデバイスはシャッタ音鳴っていたらしい。デバイス差があったのかな~
●撮影画像に Exif は埋め込まれない
●Xcrawl の動作は?
YouTube - 2010.01.07 ウィルコム "HYBRID W-ZERO3"内覧会 in 大阪 評価機の Xcrawl 感度
良好。東京の内覧会では酷評もでたようだが,僕の場合ストレスを感じることはなかったし,むしろ快適に動いて,ずっとくるくるしていたい印象を受けた。ちなみにいっしょにくるくる回る LED は個人的には目障りでバッテリの持ちにも影響するのでいらない。設定でオフにできるようだ。
ただ,普通の十字キーとして使用する場合,Xcrawl に貼り付けてあるラバーの関係で上下左右に押しにくいように感じた。アドエスの場合,むき出しなのでそれとのギャップがそうさせたので,慣れればそうでもないのかもしれないが・・・
●microSD が取り出しにくい+入れづらい
●キーロックは,←キーを長押し
試してない;;
●OK キーに相当するものは←キー
いきなりのハードウェアでの表記揺れ。まあ既存ユーザは慣れればいいんじゃないかと。
新規の WM ユーザはなにがなんだかわからないでしょうね。
●Win キーとソフトキーに相当するハードウェアは割り当てられていない(と思った)
要はその辺は画面にタッチしろってことです。その辺は,みんなで容量よく割り当てていきましょうか。田ミに相当するキーがないのはちょっと辛いかな~。二度押しで Today に戻るショートカットは染みついているし。
●MangaMeeya CE の動作を確認
●評価機の shell32.exe 死亡のお知らせ
●美人時計 for Today がなぜか動作せず
これは発売されたら,つもりんにフィードバックするつもり。というか今,アドエスでやっているようにレジストリいじってローカルの画像参照で動かしてみるつもり。ネットワークがうまく繋がっていなかったのかもしれない。
●AV時計 for Today もなぜか動作せず
内覧会で HYBRID W-ZERO3 の試作機に AV 時計を表示させるといういたずらをしたかったのですが;;
●Pocket Player が動作
●10キーの入力
忘れていた
●YouTube の動作
再生できるらしい。検証するの忘れていた。
●余談
キャプチャソフトを CAB でインストールして動作確認→キャプチャという余裕はない。手持ちのデジカメでパシャパシャ撮っていくほうが格段にラク。ケイタイのカメラで撮っている人たちもいたが,ケイタイだと保存に時間が掛かったりするので少ない時間を生かすために,内覧会に今後参加する人たちはデジカメの持参をおすすめする。
少し不満に思ったのが,参加者がデバイスにさわることのできる時間による制限がないんですね。10分で後ろで待っている人に遠慮して交代してくださる方もいるし,後ろに人が並んでない場合ずっとデバイスをさわっている人もいるわけで。個人的にはタッチアンドトライに関してはグダグダ進行だなあと思いました。タイマでも用意して15分に設定して,時間が来たらハイ終わりでいいんじゃないの?と思ったけど。せっかくの内覧会なので参加者全員に平等に持ち時間はあるべきではないでしょうか。列も一列に並んで空いたところから補充していくというシステムがあってもよかったのでは。いっしょに触りたい・撮影した人はその旨係員に伝えるとか。難しいとは思いますが平等を保つためにはそのくらいやってもいいんじゃないかな~と。
ITmedia:/mobile/articles/1001/08/l_os_hbosaka16.jpg にある写真に思いっきり僕が写っているのですが,なんかぜんぜんモザイクがかかっていない気が;; どんだけ熱心(必死)に触ってるねんという;;
セッション内容を文字興ししたり参加者のブログをまとめた後編に続く。
ROWA・JAPAN