僕がいかにして簡単に i780 を日本語化したか
まず,i780 の日本語化といっても,厳密にいえば OS 自身が日本語 OS の UI になるわけでなくて,「日本語入力・表示のできる Windows Mobile」を構成する,というのが正しいように思う。
# OS 自身を日本語化したい人は,chai さんの,DXHH1JpLite - for my poor memory を,peacepact : SAMSUNG i780 に WM6.1 ROM が焼けた! を見ながら焼き焼きすればいいんじゃないかな。
# 普段,アドエスの WM6 をいじっている身なので,UI が日本語でも英語でもだいたいわかってしまうほどジャンキなのです。日本語訳の弊害を引き起こさないためにはやはり元祖の英語 ROM のほうがいいかな。
話は戻って日本語化もとい,日本語入力・表示のできる WM 化の方法です。なお,今回は,
のバージョンでの実績をもとに書いています。もちろん素人のやった作業のログですので,自己責任でお願いします。-PDA: i780PDIB1
-PHONE:i780DXHH1
Windows Mobile 6.1 Professional
CE 5.2.0 (Build 20270.1.3.1)
★いるもの
(1) LetsJapanNo6.cab (★解放区・Đổi mới★ » ★Lets Japan No,6★ の Lets Japan No,6 をクリックしてダウンロード)
(2) ATOKPWM.CAB (ATOK for Windows Mobile AAA優待版 [DL] より購入した・ATOK ユーザでユーザ登録してるなら,3,465円で Windows Mobile (デフォルトで ATOK が採用されている機種除く) で利用できる ATOK がダウンロード版で購入できる) なお,CAB を手に入れるためには,atok_windowsmobile.zip を解凍して,その中にある atok_windowsmobile.exe を Windows の PC で実行して解凍して atok_windowsmobile フォルダの中の ATOK フォルダ(要するに,atok_windowsmobile\ATOK というパスの中に)ATOKPWM.CAB っていう5MBくらいのファイルを出す必要があります。なにこの多重解凍・・・
(3) i780ATOKSetting.CAB (i780の日本語化に挑戦 - 星羽モバイル日和 の,i780ATOKSetting をクリックしてダウンロード)
(4) FEPTgl.cab (TK-BLOG: e800 VGAでFEP On/Off の 「FEP Togle」 Ver.0.1 をクリックしてダウンロード)
(5) psshutxp_eng.xscale.cab (psShutXP の,QVGA models [240x320] をダウンロード)
の5つの CAB ファイルです。割と汎用的な日本語化の方法だと思いますし,もっとも簡便な方法だと個人的には思っています。
なお,本当は TascalSoft - TRE Pocket PC などのソフトで手動でレジストリをいじる工程が必要なのですが,星羽さん作 i780ATOKSetting.CAB が自動的にレジストリをいじってくれるので手軽です。
なお,僕が日本語化するのに,一番わかりやすかったブログが,deep breath: HTC Touch Pro日本語化 です。本当に参考になりました。
というか脱線+余談してばかりなので,早く手順に。
★手順(システムに関係するものをインストールするものは外部ストレージでなく,Device にインストールすること!WM の常識だね)
1. LetsJapanNo6.cab を実行してインストール。このソフトは日本語フォントを端末にインストールして表示を正確に行うようなものらしい。再起動を促すメッセージが現れるが,再起動しないで次の手順へ。
2. ATOKPWM.cabを実行してインストール。ATOK for Windows Mobile をインストールする。ご存じ ATOK の日本語入力システムをインストールされます。利用規約の半分くらいの日本語が化けていますが構わず同意しちゃってください。再起動を促すメッセージが現れるが,またもや再起動しないで次の手順へ。
3. i780ATOKSetting.CAB を実行してインストール。レジストリの値がインストールされるだけのソフトウェアですが,手動でレジストリエディタで入力しない分ラクチン!この作業をしないと,i780 のハードキー(ハードウェア・キーボード)のほとんどが使用できないため,回避するレジストリ値を書き込みます。
4. ここで,psshutxp_eng.xscale.cab を実行してインストール。[Start][Programs]内にある psShutXP のアイコンをクリックして,ソフトを実行し,ここで初めて Soft Reset する。
5. 再起動(ソフトリセット)したら,FEPTgl.cab を実行してインストール。これは,PC でいうなれば [半角/全角] キーみたいに,ローマ字の半角入力/日本語入力を切り替えるだけのソフトみたいなものです。どこかのハードウェアキーに割り当てて使うと手軽かもしれません。
これで日本語入力のできる環境にする作業は終了です。Notes などのエディタにハードウェアキーで日本語入力ができるはずです。(日本語入力の際には,[Start][Programs]内の FEPTgl を実行して,アルファベット入力・日本語入力を切り替えてください。FEPTgl は,[Start][Setting][Personal] タブ内にある [Bottons] で,好きなボタンに割り当てると日本語の切り替えがラクです)
実は,僕がこれらの作業を見つける前にハマった点が二点あります。
まず,1点が,LetsJapanNo6.cab をダウンロードしてインストールしないといけないはずが,ダウンロードページで間違えて Treo 版の LetsJapanNo6_Treo.cab をダウンロードしてインストールしていたこと。これによって ATOK をインストールしても,入力言語が「あいうえお」ではなくキリル文字に文字化けしてしまいます(泣)・・・
これから i780 を日本語化しようとする人は,Treo 版と普通の WM 版の二種類の CAB を間違えないようにしてください。
まあこんなアホな間違いするのは僕だけしかいないでしょう。
もう1点が,これらの手順のうちのリセットするタイミングにはまりました。というのも,正しい(と僕が思う)のは,LetsJapanNo6.cab→ATOKPWM.cab→i780ATOKSetting.CAB の順にインストールしてから初めてリセットするのが一番簡単確実な方法であるのに,ブログによっては,LetsJapanNo6.cab→ATOKPWM.cab→リセット→i780ATOKSetting.CAB(または~と同等のレジストリ操作) と書いてあるブログもあるからで,その人の ROM ではうまくいったのでしょうが,僕の ROM ではうまくいかなくて悶々としました。
まあそういう手順の問題も試行錯誤しないといけないのが海外端末なのでしょう。
今回は初めての経験ばかりでいい勉強になりました。
つらかったのは,結構出回っている端末にもかかわらず,やはり「海外の SIM フリー端末ということで敷居が高い+モバイラの絶対数の少なさ+さらにそのなかから具体的にブログの記事にしているモバイラの少なさ+さらにそのなかで日本語で書いてある」記事という,本当に少ない情報で草の根情報的な断片的な情報しか拾えなかったり,書いてあっても自分の環境とは適合しなかったりで大変でした。
ググればわかるよといっても,それらの断片的な情報の中から結合して取捨選択しての実作業はなかなかに大変なものです。ましてや初めてなんですから・・・
まあ,これだけやってもこの記事のやり方があっているとは限らないですが,一応僕の環境ではうまくいったのでご報告でした。願わくば,第二の僕のような PDA の世界に足を踏み込んでしまう犠牲者(w)に情報が残せたら,という思いです。
あと,いろいろ試行錯誤してるんやけど,DoCoMo のデータ通信 SIM でやっぱりネットの接続できないですねー また悪いなりのやり方は書きますが,やり方が悪いのですかね・・・
ROWA・JAPAN